HOME > 連載コラム第12回「治す費用」VS「守る費用」歯の一生を考えると…

「治す費用」VS「守る費用」歯の一生を考えると…

歯科の治療は、保険診療と自費診療の二種類あることをご存じですか。
日本の保険制度は、あくまでも疾病保険で、病気を治すときのみに適用されるしくみになっています。
このため、歯の詰め物に貴金属やセラミックを希望する場合、歯列矯正、審美治療、インプラント(人工歯根)などには保険は適用されません。
また、予防目的の診療も同じく自費診療となります。

しかし保険診療が絶対に有利かというと、そうとも限らないのです。
たとえば、知らず知らずのうちにたまった歯石が原因で歯周病を起こした場合を考えてみましょう。長年にわたって蓄積した歯石を除去するのは簡単ではなく、何度も歯科医院に通う必要があったり、負担も予想以上にかかることがあります。
さらに、歯を失ってしまうほど症状が進んでいたら…。

このため現在では、治療よりも予防に力を注ぐ傾向が高まっています。悪くなってから治すのではなく、むし歯や歯周病にかからないケアを根気強く続けることが、結局は健康な歯を保つ最善の方法だとわかったからです。

最初はほんの小さなムシ歯でも削っては詰め、削っては差し歯になり、やがては抜けて義歯になる。この間にかかる総治療費と、健康できれいな歯が残せる歯科検診やクリーニングの自費治療費を比較しても、治療にかかる時間を比べてみても、「守る治療」を選ぶほうが賢明ではないでしょうか。

歯石除去をした場合(1例として)歯石除去をした場合(1例として)
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