HOME > 連載コラム第23回 白い歯になろう!

日本人の歯の色は、そもそも白ではなくて、少し黄みがかった乳白色。さらに、同じ日本人でも肌や髪色に個人差があるように、歯の色に違いがあります。
歯の色を示す世界基準の「VITAシェードガイド」によると、日本人の平均はM2。

歯の表面にあるエナメル質は半透明の乳白色、その下の象牙質は薄い黄色や黄みがかった茶色。その中の歯髄(神経)の血液の赤い色、これらが混じって黄みがかった色に見えます。欧米人に比べエナメル質の薄い日本人は、内側の象牙質の色が透けて見えやすいと言われます。
子どものころ、乳歯や生えたての永久歯の段階では、象牙質が薄く未熟です。そのため真っ白に見えているのです。


歯の表面のエナメル質は、何百万本という半透明のガラス繊維のような小柱でできています。そのすき間に食べ物の色素が入りこみ、蓄積していくと歯は白さを失っていきます。湯飲み茶わんを毎日洗っていても知らず知らずのうちに茶渋がこびりつくようなものです。
色の濃い飲み物や食べ物は要注意。コーヒー、紅茶、たばこ、カレー、赤ワインなどは、色素が沈着・蓄積すると歯みがきでは落ちません。
歯のエナメル質の下にある象牙質は、年齢を重ねるにつれて厚みを増して、黄褐色が強くなっていきます。
また、エナメル質も長年使っていくうちに薄くなっていきますので、象牙質の黄褐色が濃く透けて見えるようになります。
そのほかの原因として、歯の治療により神経を抜いた場合や、生まれつき歯の色が黄色っぽい人もいます。
毎日しっかり歯みがきしていても、とりきれない歯の着色・汚れや黄ばみは、だんだん目立ってきてしまいます。
歯を本来の白さにするには、プロによる歯のクリーニングを試してみましょう。専用の器具で歯を削らずに汚れをとっていきます。
これだけで、歯の白さと輝きは取り戻せるのですが…
歯のホワイトニングは、薬剤を使って歯を漂白する方法で、歯の色をより白くします。
先にご紹介した「シェードガイド」によると、日本人の平均「M2」より1~4段階は白くすることができます。
まずは、信頼のおける歯科医に相談してみましょう。
お口の状態をみながら、安全性の高い薬剤や施術方法でホワイトニングを行っています。
肌や髪色に合わせた歯の色を提案してもらうこともできます。
