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第29回 ちゃんと選びたい!歯みがきペースト(2)

毎日の歯みがきに欠かせない歯みがきペースト。ちゃんと選んで使っていますか?

歯みがきペーストのパッケージに「フッ素配合」 などと書かれていると、
ふと手に取ることがありませんか?
フッ素が歯に良いことは何となくわかっているけれど、
そもそもフッ素とはどういう物質で、どんな効果があるのでしょうか。

毎日の歯みがきで歯を強くし、むし歯を予防

フッ化物入りの歯みがきペーストのむし歯予防効果は、30〜40%、また歯周病によって露出してしまった歯根面のむし歯に対しては67%ものむし歯予防効果が報告されています。近年の日本を含めた世界各国でのむし歯の大幅な減少は、フッ化物入り歯みがき粉の普及が大きく貢献しているといえるでしょう。

その他にも殺菌効果や消炎効果などの薬効成分を含むものなども多く、むし歯のみならず歯周病や知覚過敏にも効果が期待できます。

日本におけるむし歯数とフッ化物入り歯みがきの市場シェアの推移

フッ素とは?

フッ素とは、どんな物質なのでしょうか。「スイ・へー・リー・べ・ボ・ク・ノ・フ・ネ…」と、化学の授業で暗唱した、元素周期表の9番目の元素が「F=フッ素」です。自然界では単体としては存在しませんが、化合物としてたくさんの量が地球上に存在します。

フッ化物は水に溶け、海水や川、土壌などあらゆるところに存在しますので、魚介類、野菜や穀物など農産物や食肉にも含まれます。私たち口にする食物から摂取するフッ素量は一日に1〜2mgと言われています。

効果的なつかいかた

歯みがきペーストは米粒大程度を歯ブラシにつけ、ていねいに歯みがきします。
その後、ペーストは吐き出さずに少量の水を口にふくんで数十秒間ブクブクうがいをします。
吐き出したあとはうがいをせず、その後2時間程度は飲食を控えます。
フッ化物が効果を発揮できるように、なるべく口の中に長く残るようにするのがポイントです。

より効果的なつかい方

  • 歯みがきペーストを歯ブラシにとりだす。
  • 毛先をつかってていねいに歯みがき。
  • 歯みがきペーストは吐き出さずに少量の水を口に含んで数十秒間ブクブクうがいをする。
  • 吐き出した後はうがいをせず、その後2時間程度は飲食をひかえる。

どんなものを選べばよいか分からない場合は、かかりつけの歯科医に相談しても!
プロの目線で、現在のお口の状態に合った製品を選んでもらいましょう。

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